新釈「和漢三才図会」冒険記
(しんしゃく「わかんさんさいずえ」ぼうけんき)

参考文献 『東洋文庫 和漢三才図会』 平凡社
本文をそのまま引用させていただいている箇所があります


「和漢三才図会」とは、中国の「三才図会」を元に
江戸時代に出版された、百科事典みたいなもの。

1話完結 コメディ 15R(それすらほとんどないかも・・・)
天界の星×下級武士の子供←幼馴染みって、とこか。




「きゃああ! た、助けて景星!」
「ふふふ。さすが小鳩。思った通りいい悲鳴をあげてくれますね」
文殊菩薩の功徳を授けるため
小鳩を本の世界に案内しているはずなのだが、
生来のいじめっこ気質がうずき
ついつい意地悪をしてしまう景星であった。


外夷人物編

第1話 君子国(くんしこく)  第2話 大食国(だいしこく)  第3話 女慕国(じょぼこく)

第4話 孝臆国(こうよくこく)  第5話 麻阿塔国(まあたこく)

第6話 沙弼茶国(さみちゃこく
  第7話 狗国(くこく)UP !



登場人物



雪村 小鳩(ゆきむら こばと)15歳

 下級武士の一人息子。親子二代に渡り大岡家の世話になっていて、
現在は上野の大岡家の屋敷に父親と二人で居候している。
大福のような餅肌で、前髪も瑞々しく愛らしい容貌の持ち主。
素直すぎてちょっと抜けているところがあり、
景星にはおもちゃにされ、
親友の大岡真輔にはいつも心配されている。



景星(けいせい)?歳

 天界に住まう星の一人。
たまたま紫微宮の天皇大帝のもとに参上したとき、
その場に居合わせた文殊菩薩から
小鳩を『和漢三才図会』の中の世界へ導く案内役を任される。
 涼しい目元の美青年の姿をしているが、
基本的に二重人格で、外面がよい。
小鳩をからかって遊ぶことに並々ならぬ執念を燃やす。



大岡真輔(おおおか しんすけ)17歳

 三千石の大旗本、大岡家の次男坊。
小鳩の父親と真輔の父親が友人同士だったため、
小鳩とは生まれたときからの付き合い。
父親似の偉丈夫で、心優しい好青年。
お人好しでぼんやり気質の小鳩の世話に生きがいを感じている。
年子の兄、忠春(ただはる)がいる。



雪村 三鷹(ゆきむら みたか)36歳

 小鳩の父。色白美人で、茫洋とした性格。
寛永寺の僧侶の気まぐれ夢占いのせいで
二十歳まで前髪を切る(元服する)ことができなかった。
現在、無職(ニート)。



大岡 忠兼(おおおか ただかね)35歳

 真輔の父。
江戸城本丸御書院番頭、大岡家当主。
鬼のような厳しい容貌の巨躯で周囲をつねに威嚇している。
幼馴染みの三鷹をなぜか放っておけない。
妻、椿(つばき)には顔を怖がられている。













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